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newsletter vol.2 刺繍家 土田 真由美さん

 
特別インタビュー

土田真由美さん
刺繍作家 
MAYUMI TSUCHIDA Embroidery & Needlework主宰


ブログ刺繍ランキング上位の人気を誇る土田真由美さん。
昨年末に7年間滞在したニューヨークから帰国して日本で初めて刺繍教室を開設。
ワ・ ミューズでの吉祥寺教室オープンにあたり、土田さんの刺繍への思いをお聞きしました。

■基本のステッチを徹底的に学ぶ



幼少期に高級婦人服の仕立てをしていた母親から、小・中学校では教師からソーイングや刺繍、刺し子や編み物を習い、意外にも刺繍は専門家について習ったことはないと言う土 田さん。以来、趣味のひとつだった刺繍が本格化したのは、ご主人のロンドン転勤が契機でした。「ロンドンは刺繍の本場で、素敵なデザインの刺繍キットがたくさん売られているんです。母や学校の先生に基本的な刺し方は習っていたので、見ればわかるという感じで、自分で刺し だしたんですね」そうした経験の積み重ねは、刺繍は基本の刺し方を徹底して学ぶことが第一という、土田さん独自の考えかたを生みました。「ステッチの種類は本当にたくさんありますが、教室ではよく使われて重要度が高いステッチを徹底的に教えます。そうすると、本などを見て知らないステッチが出てきても、基本的なステ ッチが土台になっていることが分ったりして対応できていくんですね」ロンドン滞在時、カリグラフィー、水彩画、チャイナペインティングにも興味は向かい、「習い事中心の生活」だったと笑いますが、構図やデザイン、色彩の感覚が養われたとも。「刺繍も デザインと両立することが大事で、習い事の経験は、今に生かされていると思います」



■作品として価値あるものを作る



いろいろな趣味があった中で刺繍にひかれた理由を伺うと、「刺繍のデザインは、一所懸命考えなくても、どんどん湧いてくるんです」と声がはずみます。そんな土田さんのこだわりは、「教室では、刺繍だけのデザインで完成するものを指導しています。長い目で見てそのほうが刺繍作品としての価値があると思うからなんです」。さらに、「完成度を左右するのは、刺繍以外のところにあるんですね。刺繍がいくらきれいでも仕立てがひどいと作品としては成り立たない。それくらい仕立ては大事です」。洋裁の仕事をしてい た「母の影響はとても大きい」という土田さんならではのこだわりです。 土田さんが初めて教室を開いたのは、ご主人の二度目の海外駐在先となったニューヨーク。教室では、糸の玉結びもできない人もいたそうですが、1年もするとかなり手が慣れてくると か。「それぞれに異なる生徒のみなさんの個性を上手くひきだせたらいいなと思います。そして、刺繍に縁のなかった人でも、刺繍をやってみたいと思ってもらえる初心者向けのデザインを数 多く提供していけたらいいですね」暮らしの中で生きるデザインで、刺繍の魅力を伝える土田さんへの期待がますます膨らみます。


■プロフィール



1970年富山県生まれ。幼少期から中学校まで洋裁をしていた母、学校の先生からソーイングや刺繍の基礎を習う。京都薬科大学薬学部卒業。薬剤師。製薬会社に7年勤務し た後,夫の駐在先のロンドンで本格的に刺繍に取り組む。2005年、再び夫の海外駐在に伴ったニューヨークで3年前より刺繍教室を始める。現在、東京の世田谷教室、吉祥寺教 室、ニューヨーク教室主宰。


ブログ: MAYUMI TSUCHIDA Embroidery & Needlework 「Nui nui 生活 in TOKYO」 


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ビジネスチャンス交流会報告

2月29日(水)、武蔵野市・三鷹市のビジネスをサポートするNPO法人むさしの経営支援パートナーズ主催「ビジネスチャンス交流会」が開催されました。


コワーキングスペースとは

さまざまなソーシャルメディアの影響を大きく受けて、オフィスにいなくても、自宅やカフェなど好きな場所で仕事をすることができるようになりました。しかし、自宅では集中する のが難しい、カフェはお昼時に長居がしずらいなどの環境から、「コ(=共有)ワーキングスペース」に注目が集まっています。個々に独立して働きながら、相互の情報やアイデアなどを交 換しあえる共有のワーキングスペース。2011年には国内でも広がりを見せ始めました。利用しやすさとコミュニケーションから生まれるビジネスの可能性を追求する場として、従来のシェア オフィスとは差別化をしています。
とかく利用者はフリーランスやIT関連というイメージが先行しがちですが、自分にあった働き方のプラットフォームとして地域に根差したコワーキングも増えています。